omoi-letter

女子大4年生。5歳のころから書いている日記やメモから残しておきたい言葉を書きます。

【小説】たった一人の大親友(4)

なみの心の中には、すでに「めい」という2文字は消えていた。そんな時、空から声が聞こえた。

「2人しかいないのなら、めいを入れろ。」

この声になみはハッと思いだした。めいという存在を…そして、なみは親友3人を決めた。

「なみ、決めたか?」

「はい。なな、なゆ、そしてめいです。」

「そうか。じゃあ明日の学校の休み時間にななちゃんとなゆちゃんを。昼休みにめいちゃんをやろう。」

「うん!」

―――次の日

「キーンコーンカーンコーン」

ななとなゆを試す時が来た。

「なみ!遊ぼう!」

予想通り2人ともなみに近づいてきた。

「ちょっと待って!」(おじいちゃんお願い!)

なみがおじいちゃんに合図を送るとおじいちゃんはまず、ななの方に近づいていった。しかし、ななは全く気付かない。おじいちゃんが肩をたたいたり、声をかけたりしても反応をしなかった。

「まっまさか…」

なゆも同じ結果だった。なみは予想外のことであったし、大親友だと思っていた2人がまさか普通の友達だと知ってショックを受けた。おじいちゃんが、「次はめいちゃんの番だよ!」と言っても、「どうせ、どうせ、私がめいをどん底に落としたんだから見えないよ、どうせ、どうせ…」

 

次回に続く