【小説】たった一人の大親友(4)
なみの心の中には、すでに「めい」という2文字は消えていた。そんな時、空から声が聞こえた。
「2人しかいないのなら、めいを入れろ。」
この声になみはハッと思いだした。めいという存在を…そして、なみは親友3人を決めた。
「なみ、決めたか?」
「はい。なな、なゆ、そしてめいです。」
「そうか。じゃあ明日の学校の休み時間にななちゃんとなゆちゃんを。昼休みにめいちゃんをやろう。」
「うん!」
―――次の日
「キーンコーンカーンコーン」
ななとなゆを試す時が来た。
「なみ!遊ぼう!」
予想通り2人ともなみに近づいてきた。
「ちょっと待って!」(おじいちゃんお願い!)
なみがおじいちゃんに合図を送るとおじいちゃんはまず、ななの方に近づいていった。しかし、ななは全く気付かない。おじいちゃんが肩をたたいたり、声をかけたりしても反応をしなかった。
「まっまさか…」
なゆも同じ結果だった。なみは予想外のことであったし、大親友だと思っていた2人がまさか普通の友達だと知ってショックを受けた。おじいちゃんが、「次はめいちゃんの番だよ!」と言っても、「どうせ、どうせ、私がめいをどん底に落としたんだから見えないよ、どうせ、どうせ…」
次回に続く