【小説】たった一人の大親友(1)
ある日のことから、なみとめいの仲は崩れた。なみとめいは保育園からの大親友だ。学校では一緒に遊んだり、家に泊まりにいったり、なみとめいの仲は普通の友達より、ずっとずっと大切な存在だった。
しかし、小学5年生に進級してまだ1ヶ月ちょっと経ったある日、その事件は起きた。それは、めいがなみの家に遊びに行った時だ。なみの部屋で一緒に勉強をしていた時にめいがなみが1ヶ月かけて作ったジグソーパズルを少し触ろうとしたときだ。
「このパズル、お父さんから誕生日プレゼントにもらって作ったパズルなんだ!壊れないようにそっと扱ってね!」
「わかった!」
めいがジグソーパズルに手をかけた。なみに言われたことを忘れたように・・・。めいは壊れるなんて予想をしてなかった。そして・・・
「バッキーン」
パズルがバラバラになってしまった。なみはショックで言葉も出ない。めいは何度謝った。しかし、なみは答えてくれない。これがなみとめいの仲を崩した理由だ。
それからは、なみとめいはしゃべらなくなった。なみには新しい友達ができた。名前は、ななとなゆ。しかし、めいは友達を作ろうとしない。なみとのことがかなりショックだったからだ。めいは、なみに話しかけた。しかし、なみは口をきこうともしない。
これからこの2人はどうなってしまうのだろうか。
次に続く